日本災害看護学会第20回年次大会

大会長挨拶

 このたび、第20回年次大会を2018年8月10日(金曜日)~11日(土曜日)の2日間、神戸市の神戸国際会議場で開催させていただくこととなりました。記念すべき第20回の大会長を拝命し大変光栄に存じます。このような大役をつとめさせていただくことができますのも、ひとえに会員、関係者の皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
 今大会のメインテーマは、「災害に立ち向かう看護のリーダーシップを探究する」です。この20年の間、国内外でさまざまな災害が発生しました。2015年3月には『仙台防災枠組み2015-2030』が採択され、今世界では、災害リスクを低減し災害から人々の生活と健康・命を守るという共通の目標に向かってさまざまな取り組みが活発化しています。災害のどのフェーズにあっても、多くの力を結集させ「災害への対応」という目標に向かって動く際には、リーダーシップが鍵となります。看護は災害のさまざまな場面で、いろいろな形でリーダーシップを発揮しています。しかし、災害のどのような場面で、どのようなリーダーシップが求められるのか、その中で看護のリーダーシップはどうあればよいのかについては、まだまだ議論が必要です。リーダーシップの形は1つではありません。これまでの経験を踏まえつつ、災害に立ち向かうリーダーシップを再考し、看護は、看護職はどのような場面でどのようなリーダーシップをとるのか、とればよいのか、リーダーシップを発揮するために何が必要かなどを議論し、探究したいと思います。
 阪神・淡路大震災 等の経験を経て、1998年12月に日本災害看護学会が設立され、第1回年次大会は翌年の7月に明石で開催されました。その後、第3回、第7回、第11回の年次大会が兵庫県内で開催されております。そして第20回の節目に再び兵庫県で年次大会を開催することができることとなりました。兵庫県は、阪神・淡路大震災 以降、災害に強い社会を目指し、看護を含めさまざまな分野で災害・防災について発信してまいりました。その兵庫に、再び、全国から災害看護に取り組む皆さまにお集まりいただき、災害看護学のさらなる発展に向けて議論を交わすことができることは大変意義深いことと思っております。活発な議論がなされ、新たな発信ができる機会となることを願っております。
 多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

一般社団法人 日本災害看護学会 第20回年次大会
大会長  増野 園惠
(公立大学法人兵庫県立大学 地域ケア開発研究所)

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